クラウドソーシングとは
通信技術の発達により就業環境は大きく変化しましたが、クラウドソーシングはその代表的な就業形態の一つで、簡単に言うと「オンライン上で不特定多数の人に業務を発注すること」です。

一種のアウトソーシングの発展形で、群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を語源としてます。

特定の仕事を請け負う人を募集し納品後は対価を支払うと、それ以後は新たな仕事が発生しない限り雇用者と労働者は何も関係が無くなります。

つまり、基本的には業務の案件単位での委託が主で、雇用者と労働者の間には一般の雇用契約を結ぶことが無いということです。

それは、雇用と労働を短略化、効率化した形であり、新たな雇用形態として今後の広がりが期待されています。

これにより、各地域に散在する技術者と特定の技術を求める雇用者とが広範囲に結びつく環境が出来上がり、企業にとっては、従来の日雇いアルバイトやパートといったものよりもはるかに柔軟な労働力の確保が可能で、労働者にとっては仕事をする上でのわずらわしい契約手続きや各種の就業規則を完全に省略し、自分の可能な範囲で仕事を選ぶことが可能になりました。

両者にとって非常に大きなメリットとなるクラウドソーシングは、変わりゆく雇用形態が向かう先の、一つの到達点といっても過言ではありません。

業務の内容は、簡単なテキスト入力作業から、単発のデザインやウェブ構築作業といった専門分野まで広範囲に渡ります。ネットを通じて行える作業であれば、あらゆるものをクラウドソーシングで受発注を行うことが可能です。

クラウドソーシングにより、効率よく結び付ついた委託と請負の関係は、これからの雇用形態を語る上では欠かせない存在となっています。